ウォーターサーバーの設置をご検討中の方をはじめ、飲み水のアレコレを知りたいと思っている方に「飲料水」についてわかりやすく解説してあります。
ウォーターサーバーをすでに設置されている方、設置を検討されている方は、目にしたり耳にしたりされている用語もあると思いますが、一般の方は聞いたこともない用語があると思います。
実際わたしも、ウォーターサーバーを設置しようと検討するまでは「RO水」という言葉を聞いたこともありませんでした。
そんな関係で、まずは「RO水とは」から解説をはじめます。
RO水とは
放射性物質、水銀、銅といった通常では除去するのが困難な有害物質をも排除できる、超高性能なフィルターでろ過された純度の高い水のことをいいます。この高性能なフィルターは、0.0001ミクロンの超微細孔のフィルターで逆浸透膜になっています。
逆浸透膜は英語で「Reverse Osmosis Membrane」
頭文字をとってRO膜といわれます。RO膜によってろ過された水なので「RO水」と呼んでいるのです。
ここで残念なのは、RO膜でのろ過は、ミネラル分よりも微細な不純物や菌を除去するために(当然のことながら)せっかくのミネラル分をも除去してしまうのです。
このままでは味気ない水なのです。(これがピュアウォーターです。)
そこでこのピュアウォーターに人工的にミネラル分を加えて飲みやすくしたのがデザインウォーターです。
ピュアウォーター:RO膜によってろ過し、ミネラル分などを加えてないもの。
ピュアウォーターは赤ちゃんのミルクつくりには最適です。
詳しくは赤ちゃんに最適な水ランキングをご覧ください。
デザインウォーター:RO膜でろ過したあとに人工的にミネラル分を加えて調整した水。
人工的につくることができるため低価格のものが多いのも特徴です。
下にわかりやすく絵図を載せました。
天然水とは
特定水源より採水された地下水を、ろ過・沈殿及び加熱殺菌処理のみをおこなって安全な飲料用にしたものです。
ようするに、この処理に加えて物理的・化学的処理をおこなった水は、厳密には天然水とは言えないのです。というか、言ってはいけないのです。
「自然のままの清らかな水」=「天然水」というイメージがありますが、不純物を取り除いたり、加熱して殺菌したりなど飲料(食品)用としてしっかりと処理はされているのです。
水道水について
世界一安全といわれている日本の水道水について解説いたします。
ミネラルウォーターは食品衛生法という法律によって安全基準が設けられていますが、水道水は、水道法という独自の法律によって基準が設けられています。しかもミネラルウォーターの42種類の検査項目に比べて、水道水は水道法で義務づけられている51の水質基準項目からなる水質検査をクリアしてはじめてご家庭にお届けできるのです。
安全基準の項目が多いこともさることながら、共通の項目でも水道法の方がより厳しくなっています。(たとえば鉛は、食品衛生法では0.05mg/ℓ以下であるのに対して水道法では0.01mg/ℓ以下となっています)
ここでミネラルウォーターの検査基準と比較してみます。
水の硬度とは
水に含まれているカルシウムとマグネシウムの含有量によって定められています。この総量が多ければ多いほど硬度も高いということになるのです。
つまり、硬度が高い=ミネラル含有量が多いということになります。
1リットルあたりの含有量が
100ミリグラムまでは軟水
100~300ミリグラムまでを中硬水
300ミリグラム以上を硬水と言います。
日本の飲料水はほとんどが100ミリグラム以下の軟水です。
ミネラルウォーターとは
ミネラルウォーターは、食品衛生法により「水のみを原料とする清涼飲料水」と定義されたミネラルウォーター類の一種です。ミネラルウォーター類は、水の成分と人工的な処理の程度によって下記の4つに分類されます。
ナチュラルウォーター
ナチュラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理が施されていない水です。ミネラル成分が含有されていない場合もあります。
ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターはナチュラルウォーターのうち、地中の鉱物など自然由来のミネラル成分が溶け込んでいるものに限られます。いわゆる「天然水」に当てはまるのはナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターだけです。
ミネラルウォーター
天然水のミネラル成分を人工的に調整した水、または何種類かのナチュラルミネラルウォーターを混合したものです。沈殿、ろ過、加熱殺菌のほかにも、オゾン殺菌や紫外線殺菌などを行ったものです。
ボトルドウォーター
湧水、RO水、水道水など、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外で飲むことができる水の総称です。容器詰めされて市販されているものです。
下記一覧表も参考にどうぞ
以上、飲料水に関する基礎をまとめてみました。
参考にしてみたください。